ハーツアンドソウル社長ブログ
大西良樹プロフィール

1957年生まれ(52歳)
(株)システムズ・プランニングを経て1989年、日本アイビーエム(株)入社。流通・サービス業のSI事業に従事。プロジェクトマネージャーを経て 2001年1月から開発部長を担当。2004年4月に(株)ハーツアンドソウルの代表取締役社長に就任。現在、流通・サービス分野でのシステムコンサルティング受託開発を実施すると共に、リスクマネジメントを中心としたプロジェクトマネジメント支援を行っている。

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1.ベトナム人の起源から王朝時代 4) ベトナム事情

4)チャンパ王国
紀元前2世紀から15世紀までの間、現在は、少数民族になっているチャム族は、かつてはベトナム中部からメコンデルタを含む、南部での広大な領域で海岸部を中心に活躍し、繁栄しました。北のベトナム国、フビライ、カンボジアのアンコ−ル朝とも幾度となく戦っています。
特にインド文化を受け入れた国家を形成していました。ヒンドゥ−教のシヴァ神を崇拝し、チャム芸術の代表ともなるミ−ソン寺院は現在もチャンバ遺跡として特に有名です。
チャンバ人は航海術に優れており、海のシルクロ−ドと言われる、中東から中国にかけての交易の拠点でもあり、琉球王国とも交流(琉球王国の王女がチャンパ王国へと継いだ)がありました。 15世紀になるとベトナムの黎(レ)朝との戦いより、南部に追いやられ、南ベトナムへ吸収され、1720年にはチャンバ王国はなくなりました。

2007/08/20 13:24


1.ベトナム人の起源から王朝時代 3) ベトナム事情

3)中国支配からの独立
  中国からの支配に立ち上がった英雄には、40〜44年の徴(チュン)姉妹の反乱のチュン姉妹( ベトナム語でハイ・バ・チュンという)や248年のチュウ・アウの反乱のチュウ夫人(ベトナム語でバ・チュウという)といった女性もいたのにはびっくりさせられます。
917年、中国全土の混乱の中で中国南部の広州に南漢国が設立され、南下政策をとり、930年にはベトナム北部の交州まで支配を広げます。この交州の隣県に愛州がありました。この国の将軍の暗殺と反乱から息子のゴクェン(呉権)が立ち上がりました。南漢王はこの混乱に乗じて愛州を侵略しようとし、息子のホアンタオを司令官に1万人の軍隊を送りました。939年にゴクェン(呉権)は、海から河に敵軍を誘い込み、引き潮を利用して動きが取れなくなった南漢軍を破りました。こうして、コロア(古螺:ハノイ)を都とし、自ら王となり、1000年に及ぶ中国支配から脱しました。 

2007/07/21 10:21


1.ベトナム人の起源から王朝時代 2) ベトナム事情

2)中国からの支配 
  中国の秦末期には、元々秦の遠征者であった漢民族豪族の趙佗(ちょうた)が南越国(紀元前203 年〜111年)を建国したが、前漢時代の武帝に滅ぼされ、以降1000年にわたって中国に支配されました。
ベトナムを支配した漢は、官吏を送りこみ、住民から高い税金と厳しい荷役等の搾取を行ったため、逆に住民に強く民族意識を目覚めさせ、頻繁に反抗を受けるようになりました。@中国の支配期間 には40〜44年の徴(チュン)姉妹の反乱、A248年のハンチュウの反乱、B544年 の季賁(リビ)の反乱、C791年の馮興(フゥン・フン)の反乱と大きな反乱が起きましたが、どれも数年で中国に鎮圧されました。

2007/07/04 13:18


1.ベトナム人の起源から王朝時代 ベトナム事情

1)ベトナム人の起源
・ベトナム最古の遺跡は、ベトナム北部のタインホア省のヌイドで出土した約30万年前の旧石器時代の石器です。
・また、紀元前2万年頃には中期石器時代のソンビ文化の遺跡(ゲィンフ−省)が発掘されています。また、紀元前1万年頃のホアビン文化時代では農耕(ハノイ南西部にあるホアビン地区)など始まったと考えられています。
・紀元前6000年頃になると新石器時代へと移り、初期の文化はバクソン文化(ハノイ北東のランソン省のバクソン山の洞窟)といわれ、ホアビン文化が発展したもので、バクソン文化を代表する石器は刃部磨製の石斧です。
・紀元前800〜300年には、稲作・青銅器などが出土(ハノイ郊外のドンソン遺跡)している。これは、ドンソン人が開いたドンソン文化と呼ばれています。彼らは、農耕生活 を行い、首長がいて、階級社会でした。ドンソン人は紀元前3世紀に国家を創りつつあったが、秦の始皇帝による侵攻により滅ぼされた。

2007/05/20 20:13


ベトナムの歴史 ベトナム事情

ベトナムの歴史
ベトナムの歴史

ベトナムには、54の民族がいます。
この中で、90%を占めるのがキン(京)民族で、この民族をベトナム人と呼んでいますが、彼らの歴史がベトナムの全てではありません。
ベトナムの歴史はインドシナ半島の歴史でもあります。
いくつかの民族が他国の侵略を排除し、支配へ抵抗し、それぞれの混沌とした歴史を刻み、国家を形成してきました。これから、ベトナムの歴史を下記のように分けお話したいと思います。
1. ベトナム人の起源から王朝時代
 1) ベトナム人の起源
 2) 中国による支配
 3) 中国支配からの独立
 4) チャンパ王国
 5) 王朝時代
2. フランス植民地時代
3. ベトナム戦争時代
4. ベトナム統一後

2007/05/03 13:01


その他代表的な機関、SIベンダ− ベトナム事情

現在ベトナムのシステム/ソフト開発を手がけるSIベンダ−は、およそ700社あると言われています。(因みに中国はソフト開発技術者が20万人、1万社はあると言われています。)
ベトナムで最大のSIベンダ−はFTPですが、それを含めIT関連機関などを簡単にご紹介します。

□Corporation for Financing and Promoting Technology (FPT) www.fpt.com.vn
 1988年創立。ハノイ本社 ベトナム最大のIT企業で(VINASA:ベトナムソフトウェア協
 会)会長会社。社員数は2,045名、うち技術者が800名。ISO9001およびCMM−LEVEL5
 を取得。当社は、日本のユ−ザ−やベンダ−からシステム開発のビジネスを増やすため、
 昨年11月に日本法人の「FTPソフトウェア・ジャパン」を設立した。

□Computer Communication Company(CMC)  www.cmc.com.vn.
 ハノイに本社がある。社員数は500名以上。日本にも招聘で何人か来ている。
 博多に本社がある株式会社シ−・エス・エル (上林茂社長)は、アジアのハブを目指す
 北九州の地理的な利点と、経済特区での招聘期間5年(通常ワ−キングビザは1年)
 という特例を活かし、CMCからの招聘を受け入れて、ブリッジ機能を高めたシステム
 開発を一緒に行っている。

□VIJASGATE Co., LTD http://www.vijasgate.jp/
 2003年12月31日 ベトナム国計画投資省より設立を認可された、日本のIT企業7社
 ベトナムのIT企業6社の合弁会社である。
 ベトナム政府・日本政府支援のもと事業の80%は日本からのアウトソ−シング事業、
 20%はベトナムでのソフト開発であり、日本語がわかるSEの育成にも取り組んでいる。
  日本企業7社:コムチュア、住商情報システム、三井情報開発、インフォファ−ム、
        シゲル情報サ−ビス、ネクストウェア、テラインタ−ナショナル
  ベトナム6社:FPT、CMC、Harmony、NTC、ELCOM、Dan Phong Software Solutions

□Vietnam Software Association(VINASA) www.vinasa.org.vn
 2002年に設立された、ベトナムのソフトウェア産業の発展を目的とした民間機関で、
 特に重点施策に日本とのITビジネス提携(オフショア・ソフトウエア開発アウトソ−
 シングなど)を挙げている。
 ベトナムを代表するソフトウェア会社101社が会員になっている。

2006/09/20 10:01


パ−トナ−のFujinet社の紹介3 ベトナム事情

・会社名称:FUJINET(FUJI COMPUTER NETWORK Co.,Ltd.)
・設立: 1996年10月 FUJINET コンピュ−タ設立
     2000年 9月 法人化(FUJINET Co.,Ltd.)
・社長: NGUYEN DANG PHONG(グェン ダン フォン)
・従業員:65名(全ての従業員は大学を卒業)
     ソフトウェア開発技術者 :55名
      日本語通訳 :5名
・事業内容
  インタ−ネット/イントラネット・アプリケ−ション
     (デ−タ−ベ−スと連携する会社業務管理用Website,など)
  工場管理システム(受注、生産計画・進捗、倉庫、出荷などの一連業務)
  
  開発言語:JAVA, JSP, VB.NET, ASP.NET, ASP, VB ,(AS/400 Platform) RPG,
             (三菱電機)Progress−II…
  ミドルウェア : DCOM, EJB, Servlet, . . .
  DBMS : Oracle, SQL, DB2, Access . . .
  OS : Windows NT 4.0, Windows XP/2000/ 9x, OS/400. . .

・FUJINET社の特徴
  日本語による業務遂行:
          「日本語環境でのソフトウェア開発」
          「コミュニケ−ション(仕様伝達など)は全て日本語」

・PHONG社長の経歴
   生年月日:1965年4月20日(ホ−チミン市)
   学歴:1987年7月ホ−チミン市工科大学(国立)電子学部卒業
   資格:
    1.日本語能力検定試験1級(1994年12月)
    2.第2種情報処理技術者(1995年10月)
   職歴:
    1.1987年9月〜1992年5月:ベトナム・コンピュ−タ社 ホ−チミン支店勤務
    2.1992年6月〜1994年6月:日本コトブキ(株)ベトナム駐在事務所所長補佐
    3.1994年7月〜1996年6月:伊藤忠横浜コンピュ−タセンタ−勤務
       (IBM3090等メインフレ−ム操作)
    4.1996年7月〜現在:帰国後、FUJINETコンピュ−タを設立

2006/09/19 09:59


パートナーのFujinet社の紹介2 ベトナム事情

この2名が最初の日本招聘者
この2名が最初の日本招聘者

 Fujinet社は、年に何回か社員の募集を行っています。
大学生に募集をかけ、書類審査を行い、筆記試験を実施し、面接を行って決めています。前回は、書類審査で120名に絞り、試験で20名に絞り、面接で12名採用したと聞いています。これでも大卒者を対象に30〜40倍あると思われます。人気があるためいい人材が集まりますが、採用する方もたいへんです。
 また、Fujinet社は、週に1回〜2回、日本語の勉強会を実施しています。日本に特化しているため、日本のことを知ろうと思っています。社員の内、日本から招聘されたメンバーも多く、弊社もいままでに4回、トータルで5名のメンバーを招聘しています。
写真は、第一回目の招聘者だったLy Vinh Nhan Liemさん(写真右)と、Phan Minh Tuan さん(写真左)です。

2006/09/15 10:09


パ−トナ−のFujinet社の紹介1 ベトナム事情


 ここ4年間、一緒にビジネスをやってきたFujinet社  を紹介したいと思います。
FUJINET(FUJI COMPUTER NETWORK Co.,Ltd.)社は、ホ−チミン市にあります。
小職が一緒にビジネスを始めたころは、社員数が22名でしたが、いまでは65名になっております。
 現在、ベトナムの学生の就業先で人気があるのは、オフショアでのシステム開発を行っている会社が、医者、弁護士に次いで3番目です。
 Fujinet社の社員は、全員大学卒業者です。彼らの出身大学は、主に下記3校です。各校、理系や情報系の学部があり、とても人気があり、競争率も高いです。
ホ−チミン市にある@ホ−チミン市工科大学(国立)Aホ−チミン市自然科学大学(国立)、首都ハノイにあるBハノイ工科大学(国立)で理工学部の専門においてこの3校はとても人気があり有名です。

*大学生向けのアジア・パシフィックのロボット・コンテスト大会は、昨年までは4回行われています(1年1回)。日本を含む約20ヶ国の大学生代表チ−ムは参加していますが、ホ−チミン市工科大学は2回ベトナムの代表として参加し、2回ともこのコンテストに優勝しました。(1回は東京で、1回はソウルで行われたコンテストでした) 今年もホ−チミン市工科大学は、ベトナムの代表権を取りました。
今度のコンテストに優勝するかどうか注目されています。

2006/09/14 10:00


オフショア、ソフトウェア開発、アウトソ−シングの現状 ベトナム事情

Fujinet社 システム開発風景
Fujinet社 システム開発風景

現在、ベトナムへオフショア、ソフトウェア開発、アウトソ−シングを行っている国は、アメリカ、カナダ、シンガポ−ル、フランス、ベルギ−、韓国、中国等で日本のシェアは、2003年時点で、500万ドル(約5億5,000万円)の10%程度となっています。しかし2006年では、この2倍は輸出されていると思います。
 日本からベトナムヘのオフショア、ソフトウェア開発、アウトソ−シングは、まだ中国に対するほど行われていません。
  その理由は、
(1)日本語ができるブリッジSEの不足
(2)インフラの整備不足
(3)開発体制が組めない(ベトナムのシステム/ソフト開発会社の平均社員数は20名)
等があげられます。
 今、日本法人に対し、専門にオフショアビジネスを行っているベトナムの会社は、10社ほどしかありません。
 その中でも弊社のパ−トナ−であるFujinet社は、優秀な人材と日本語でのコミュニケ−ションを得意とする環境等をベ−スに、日本に対するオフショアビジネスでの実績は、おそらくNo1です。

2006/09/13 12:16